2014年3月28日金曜日

暴れ錦終了









 火







大学卒業してからしばらくグラフィックよりの作品を作っていたが、少し物足りなさを感じてきた。

パソコンの普及したこの時代、ちょっと技術とセンスがあれば簡単にデザインという行為が出来てしまう。そんな時代だからこそ、手描きに宿る生命力は、より価値を帯びてくるのではないかと。あと単純に絵を描くという行為そのものをもっと楽しみたかった。

そういうわけで、今回は観賞用の魚をがっつりペンで描き込んだ上でスキャン、パソコンで着色した。一週間をテーマにそれぞれの曜日のイメージを表現した。

何故全て手描きでやらないのかという疑問が今度は涌いてくる。

日本画を描くなら日本画家には敵わない。西洋画も然り。もうありとあらゆるアナログ的絵画表現はやり尽くされているのだ。

新しい平面表現を模索するにはやはりパソコンの存在が不可欠という結論に達した。
デジタルとアナログの融合が、新たな可能性を秘めている。そう信じている。



今回の展示でひときわ目を引いたのはまつなみ氏の作品。相変わらず意味不明だけど面白い、悪ふざけの延長のような作品。神田氏はグラフィカルな表現を控え、手描き風の落書き的作品が多かった。

あえて3人の作品をばらばらに展示したが、余り効果的ではなかったかな。
でも作品自体それぞれ面白く、見応えあったのではないかと。

自分のこれからの制作の方向性を考えさせられた展示でした。

ファインアートとしてのグラフィックの制作を続けて行きます。


 




0 件のコメント:

コメントを投稿